SONYの有線ヘッドホン「MDR-Z7M2」、Appleの完全ワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」、SONYの完全ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」を比較しました。
有線とワイヤレスのヘッドホンを比べるのはそもそも土台が違う気もしますが、ヘッドホン素人に等しい僕などは、割とこの3つのうちどれを使うべきか悩んだので、同じように検討されている方の参考になれば幸いです。
※人気で品切れの製品も多いですが、還元率も頻繁に変わるので早めにチェックが吉です。
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目次
結論から言うと
総合点
AirPods Max : 88点
MDR-Z7M2 : 83点
WH-1000XM4 : 75点
音質、家の中で移動しながら使う際の取り回しの良さ、使用時のもろもろのストレスの有無など トータルで考えた時、僕ならこの評価になりました。
音質に関しては「MDR-Z7M2」が圧倒的に良い(そして自然で好みの音)ですが、取り回しの良さでは「AirPods Max」に遥かに劣ります。(有線なので仕方ないのですが)
また、「WH-1000XM4」は「AirPods Max」ほど電子音感が強調されない点は好みですが、他は特筆して優位性はないかなという感じ。
「WH-1000XM4」しか持っていなかったら気にならなかったのかもしれませんが、他の2つと比較してしまうと、「WH-1000XM4」は狭い空間にこもった音なのに、低音は強調されて曲によっては不自然だなぁと感じるときがありました。
それから、WH-1000XM4 は複数端末を切り替えるときのペアリングとかBluetoothのオン・オフのアナウンスがウザすぎ。SONYのワイヤレスイヤホン・ヘッドホン全体に言えることですが、これは本当に勿体ないので個人的には廃止してほしいです。
音質重視する場合
MDR-Z7M2 : 85点
AirPods Max : 80点
WH-1000XM4 : 73点
音質重視するなら「MDR-Z7M2」の生音っぽさ、自然で粒のたった音は頭一つ飛び抜けていると感じます。
もっと言うと、「MDR-Z7M2」 + 「Focusrite Scarlett 2i2(第3世代)」を組み合わせた場合は、90点くらい叩き出せると思います(僕の感覚値で恐縮ですが)
「Focusrite Scarlett 2i2(第3世代)」については、下記の記事をどうぞ。
取り回しの良さ(家の中を付けたまま移動したいときや、複数Apple製品の中で、再生元デバイスを変えたい場合など)
AirPods Max : 95点
WH-1000XM4 : 83点
MDR-Z7M2 : 50点(デスク固定で使うのが良さげ)
MDR-Z7M2 + Scarlett 2i2 : 10点?デスク固定で使うのが良さげ。
「MDR-Z7M2」と「Scarlett 2i2」はiPhoneと接続して聞こうとした場合、Apple 純正カメラ接続変換ケーブルを使っても、電力不足で「Scarlett 2i2」が動作しなかったのには注意が必要かもしれません。
(ネット上では動作したという方もいたので、これは僕のやり方がイケてないのかもしれません。あるいはiPhoneの充電器の出力を高いものにすればいけてたのか…?)
もしこれが出来ていたら、「MDR-Z7M2」と「Scarlett 2i2」の取り回しの良さはもう少し評価を高く出来ていたかもしれません。
MDR-Z7M2 と AirPods Max の比較<
「MDR-Z7M2」は、「AirPods Max」と比べて音にえぐさ・ギラツキ感がなく、生音っぽさがあります。アコースティックギターの音の立ち上がりから消えるまでがしっかり聴こえてくるような感じ。オケ音源なども、自然な壮大さが感じられます。
「AirPods Max」は音の分離はそこそこしているが、甘さもあると感じました。音の輪郭もそこそこ。「MDR-Z7M2」単体や、「MDR-Z7M2」+「Scarlett 2i2」を組み合わせて聴いた後では各音のバランスが悪い時があると感じました。
特にパーカッションのシャカシャカする音などが、不自然に強く前に出過ぎてて不快に感じる時があり、同じ部分を「MDR-Z7M2」+「Scarlett 2i2」で聴いた後には、不快だなと感じるほどには不自然でした。
「AirPods Max」はよくも悪くも電子的な味付け、ギラツキ感があると言えるでしょう。圧縮されて色々情報を失った音が、Appleの謎技術で機械的に復活させられているような、電子音っぽさ。(主観で恐縮ですが)
「AirPods Max」発売当初に、ずっと単独で聴いていたときには気にならなかったのに、一度「MDR-Z7M2」のような音質が良いヘッドホンが比較対象に挙がると、それが耳につくようになるのは自分でも不思議です。
MDR-Z7M2 と WH-1000XM4 の比較
「WH-1000XM4」は低音はドンと来てくれるときがあるけど、ボーカル、コーラスなどの歌の伸びやかさは「MDR-Z7M2」のほうがはるかに良い。
「MDR-Z7M2」は、ずっと聞いていたいと思える安定感のある音。派手ではないけど、音が一番「美味しい」。デジタルのぎらついた感じがなく、癖のない自然な音。アコースティックギターの音がなってから消えていくまでを感じ取れるような。とくに消えていくときより余韻を長く聴けるのは「MDR-Z7M2」が圧倒的と感じます。「Scarlett 2i2」と組み合わせると、よりその傾向が強くなる気がします。
「WH-1000XM4」も悪くはないけどパワー不足で音が鳴っている空間の範囲が狭く、音の粒立ちやパートごとの分離が、「MDR-Z7M2」よりは乏しいイメージです。
「WH-1000XM4」の同梱ケーブルで「Scarlett 2i2」に有線接続して「16インチ型 MacBook Pro」で「192,000 Hz 2ch 24ビット整数」で出力していることを確認し、Amazon Music の Ultra HD 楽曲を再生した場合でも、概ねこの傾向は変わりませんでした。特にボーカルの伸びやかさが不足していて物足りない。「MDR-Z7M2」を聴いた後ではパワー不足感は否めませんでした。
「WH-1000XM4」に優位性があるとしたらその軽さと、有線接続すれば「ハイレゾ再生できるノイズキャンセリングヘッドホン」という立ち位置が手に入る点でしょうか。これは刺さる方にはめちゃくちゃ刺さる部分だと思うので、この部分の良さに魅力を感じる人や、仕事に集中する手段として長時間流し聴きをするような用途の人であれば「WH-1000XM4」は現状ものすごく良い選択肢とも言えるかも。
toshiは思った。
これがヘッドホン沼か…(笑)
深く落ちていくと危険な世界なので、このくらいの価格帯までのもので一旦満足としたいと思います。
追伸:
最近は家ではMDR-Z7M2とAirPods Maxを使い分け・重さに疲れたらAirPods Pro。出先ではAirPods Pro、みたいなフォーメーションに落ち着いてきました。
オンラインセミナーやオンラインミーティングのときは、AirPods Proを使いたいけど電池持ちが2時間とかでなくなるので、SONYの安価なマイク付き有線イヤホンで済ませることもあります。
※人気で品切れの製品も多いですが、還元率も頻繁に変わるので早めにチェックが吉です。
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