Mac歴そこそこ長いのに、なんでこれを知らなかったんだろう。
そう思えるMac用神アプリ「Yoink」を紹介します。
Yoinkは、いわゆる「シェルフアプリ」と呼ばれるジャンルのアプリケーション。
地味に960円しますが、買い切りだし、今後のMacライフが捗りまくることを考えれば迷わず買う価値は十分あります。 (iPad版は730円)
目次
Yoinkの使い方
Yoinkは画像イメージであろうと、テキストメモであろうと、HTMLファイルであろうと、どんどんドラッグして一時的に保存可能。
Yoinkにファイルを複数保持させたり、スタックしてまとめたりも可能です。
基本的な使い方は以下の通り。
- ドラッグ&ドロップしたいファイルをつかんで
- にょきっと出てきたYoinkの一時置き場に置いて
- 置きたいフォルダやアプリの上でリリース
「え、それ要る?普通にドラッグしたら良くない?」
こう思う人もいると思いますが、Yoinkが真価を発揮するのは「全画面表示」で作業しているとき。
ポイントは、全画面表示しているアプリやウィンドウよりもさらに上の階層にYoinkがにょきっと出てくる点。
これがYoinkをYoink足らしめている、優秀な点だと思うんです。
公式サイトのこの動画も見てみてください。(デスクトップ4のファインダーを全画面表示にして、そこに楽にファイルをドラッグできている点に注目)
僕はノート型Mac単体での作業時は、基本的にアプリなんかは全部「全画面表示」して使いたい派。4本指でトラックパッドを上にシュッとやってアクティブなアプリを切り替えれば、アプリ間は高速で行き来できて最高。
ただし、その全画面表示しているウィンドウやアプリに、一回ファイダーからファイルをドラッグするときは、一度全画面表示を解除してから目的のファイルを、使用しているウィンドウやアプリにドラッグしたりしていました。
あるいは、デスクトップ2、デスクトップ3などに別途開いたファインダーのウィンドウから目的のファイルをドラッグ。→そこからデスクトップ1に移動して、全画面表示しているアプリケーションにドラッグしたりしていたのですが…もうこれが本当に面倒だし、非効率。
さらに言えば、16インチ型MacBook Proの広いトラックパッドで「3本指ドラッグ」をしているときはまだマシでも、MacBook Airの狭いトラックパッドで、毎回トラックパッドを一本指で押し込んでドラッグなんてしようものなら、ドラッグ失敗したり(トラックパッドの広さが足りなくてドラッグが解除され、掴んでいたファイルが誤ってリリースされてしまう)、ドラッグする距離が長ければ最悪指がつりそうになりますw
Yoinkがあれば、この単純なのに時間がかかり、頻度も高い地味でイヤ〜なドラッグ作業を、毎回高速で終わらせることが可能。
同じように悩まれていたり、ストレスを感じている方がいたら、もう速攻でYoink使いましょ。Macライフが劇的に変わります。
Yoinkの挙動は細かくカスタマイズできる
デフォルトでは画面左端に表示されるYoink。カスタマイズして右端や下辺、中央、上辺に寄せたりも可能。
中央に表示させたとき。
Yoinkのウィンドウサイズ自体を大きくしたり、小さくしたりも可能。
iCloud同期やハンズオフに対応
Yoinkは、iCloudの同期や、Handoff(ハンズオフ)にも対応。
同じApple IDアカウントでログインした端末なら、Yoink上に一時保存したファイルを、手間なく共有できます。
YoinkにはiOS版もあるので、Mac・iPad・iPhone上のファイルのやり取りも行えます。
iPad版が捗る
iPad版のYoinkは、ある意味Mac以上にインパクトがあると言えます。Macを使わずに、 iPadで全部作業を行いたい!という方には、iPad版Yoink良き!と思います。
Slide OverやSplit Viewで表示させたYoinkに、ファイルを一時的に保持させてアプリ間でファイルをやり取りできるため、iPadでの作業が捗ります。
また、「共有」メニューに対応しているアプリであれば、「共有」メニューからYoinkに送受信も可能です。iPhone版はこの「共有」メニューを活用すると、より捗るかなと思います。
Yoinkの価格
iOS版(iPad・iPhone):730円
※2020年12月時点
Yoinkの価格は執筆時960円。よくあるサブスクリプション(月額課金)ではなく、買い切りなのは良心的。
Mac版とiOS版は共通ではないですが、それでも2つ足しても1710円程度。サブスクでなく買い切りな点は、非常にありがたいと感じます。
ときどきセールで数百円安くなるときもあるようですが、言うてもコーヒー1杯分程度のディスカウントです。
全Macユーザーはなんの迷いもなくダウンロードすべきアプリだと感じますし、何だったらMacがデフォルトで搭載していてもいいレベルには便利。
一度買えば同じApple IDでサインインしている端末でも同様に使用できます。
Setappアプリにも対応
Yoinkは「Setapp」アプリにも対応しています。
Setappの利用料金は月額9.99ドル。
Yoinkだけのために毎月1,000円以上支払うのは割高なので、他にも200くらいあるアプリの中から何個かを使いたい、という方であればSetappでYoinkを使うのも良いと思います。
Setappには有名どころのアプリでは「BetterTouchTool」や「Ulysses」、「Paste」、「CleanMyMac X」なども含まれているため、これらを個別購入していないがこれから導入したい、という方なら検討されても良いと思います。
※すでにSetappを導入している方はYoinkも追加料金ナシで使えるので、Mac App Storeで追加購入(重複購入)しないように注意してくださいね。
toshiはこう思った。
なんでもっと早く知らなかったんだろう、これに尽きますw むしろ職場のWindowsにも、今すぐにでもYoinkをインストールしたい。(代替アプリは今の所見当たりません)
Yoinkのおかげで、ノート型Macの弱点がまた一つ埋められそう。
もっと慣れて直感的にYoinkを使えれば、狭いノート型Mac単独での作業時にも、デスクトップの広い画面並の作業効率を獲得できるんじゃないかと思います。