iPhoneで「RAW現像」できたら、ブログもインスタも捗りますよね。
毎回必ずPCで『Adobe Lightroom』を経由しないとアップできないのはやっぱり不便なので、備忘録も兼ねて。
iPhoneのカメラは、iOS 10以降「RAW」形式にバッチリ対応しています。
最近では「RAW」形式に対応する無料の iPhone 画像編集 アプリも意外とたくさんあり、Adobe Photoshopや、Adobe Lightroomのようなプロ向けソフトを使わなくても、ハイクオリティな「RAW」現像や編集・レタッチができるようになってきています。
この記事では、「RAW現像」「RAW撮影」が可能な無料の画像編集 アプリを厳選してピックアップ。
そもそも「RAW」ってなんぞや?という場合にも、「RAW」に関して最低限知っておきたい知識を併せて記載していますので、参考にしてみてください。
目次
「RAW」画像って?どんなメリットがある?
まずWikipediaの説明を見てみます。
RAW画像(ローがぞう、英: Raw image format)は、デジタルカメラなどにおける完成状態にされていない画像データのことである。英語でRawは「生」「未加工」を意味するものの、未加工ではない画像データをRAW画像と称していることもあり注意を要する。
かつてはいわゆるベタ画像のことを指すこともあったが、2000年代に入ってからはデジタルカメラやイメージスキャナ等における「未現像」データのことを指す場合が多い。
引用:Wikipedia
はい、Wikipedia先生ありがとうございます。
Wikipediaの解説の通り、「RAW」というのは、「生」「未加工」という意味です。
つまりRAWデータとは、撮影した時の状態が、そのまま「丸ごと」「生のまま」保存される画像データ形式の事を指します。
写真で見ただけでは、人間の目には一見真っ白や真っ黒に見えるような部分にも、実は豊富な色情報などが存在しています。
「RAW」をうまく扱うことで、一見白とびして見えなかったり、黒つぶれして見えない部分の画像情報を、適切な明るさ・色合いに持っていくことで復活させたり(適正露出にする)、画像が持っている情報を壊さずに、何度も修正・加工をしたりする事が可能になります(非破壊編集といいます)。
また、通常の「JPEG」での撮影の場合は、その時の光の状況によって都度ホワイトバランスを変えたりする必要がありますよね。
「RAW」であれば、ホワイトバランスを撮影時にはいじらずに、撮影した後に変更することで、ベストな状態に持って行けるメリットがあります。
シャッターチャンスを逃しにくくなる、写真を失敗しにくくなるという意味でも、「RAW」は利用を検討する価値があるといえるでしょう。
「RAW画像」のデメリット
そうなると「RAW」最高かよ!なんてなりそうなものですが(笑)、もちろんメリットだけではありません。
具体的には、下記のようなデメリットが挙げられるでしょう。
- 画像データとして一般的な「JPEG」に比べると数倍重い(容量が大きい)ファイルになる事
- 「JPEG」よりも画像ファイルの扱いが大変(JPEG画像に「RAW現像」する手間などが発生する)
ファイルとして重たくなると、それだけ扱う(編集する)PCやスマートフォンなどにスペックが要求されたりしますし、「RAW現像」する手間自体が煩雑といえば煩雑です。
「RAW」を現像・編集できる無料のiPhoneアプリ
そんな扱いが煩雑になりがちな「RAW」を、iPhoneでも気軽に扱えたらやはり便利です。
そこで、以下に「RAW」を扱える画像編集 アプリを厳選して3つ記載します。
『 Adobe Photoshop Lightroom for iPhone 』
『Adobe Photoshop Lightroom for iPhone』は、RAW編集ソフトの代表ともいえる『Lightroom』の、iPhone版(スマートフォン版)です。
また、『Adobe Photoshop Lightroom for iPhone』は、「RAW」現像だけでなく、「DNG」形式での「RAW」撮影も行うことができます。
豆知識:
RAWデータは、カメラメーカーによって独自のフォーマットを採用している場合があります。
JPEGやTIFFのように標準仕様がなかったため、そもそもRAW画像を開けない、編集できないという事が起きており、これを解決すべくAdobeが提唱したのが、DNG形式です。
Adobeが開発した「DNG」形式であれば、RAWを一般的な様々な画像編集ソフトで読み込むことができます。iOS 10以降のiPhoneも、この「DNG」形式の保存・編集に対応しています。
インターフェースはPC版のLightroomを踏襲しており、その分高機能です。iPhoneらしく気軽な編集を行いたい場合などはやや操作が難しく感じる可能性もあるかもしれません。
出先ではiPhoenで編集して、家では必要に応じて続きをPC版で編集する…。こんな用途の場合には、RAWデータを簡単に同期させられるため、非常に便利です。
『 Snapseed 』
『Snapseed』は Googleが提供する画像編集 アプリです。
iPhoneのカメラロールに保存されているRAWデータを読み込み、そのまま「RAW」現像が可能です。
明るさ(露出)や、色味(ホワイトバランス)を操作するときも、左右にスワイプ操作をするだけで直感的に行えます。
初めて「RAW」現像するので不安という方でも、すぐに操作に慣れる事ができるはずです。
いきなりデジカメで撮影したRW画像を大量に現像しようとして挫折してしまうよりも、「RAW」現像を気軽に試してみたい場合にも秀逸です。
『 RAW by 500px 』
世界最大級のユーザー数の写真コミュニティ、『500px』が提供するアプリです。「DNG」形式での撮影、保存、画像編集が可能です。
基本的な明るさ(露出)の調整だけでなく、Lightroomで出来るような「色相」「彩度」「明瞭度」なども細かく編集できます。
『500px』にユーザーとして参加している場合は、直接『500px』へ投稿できる機能も持ち合わせています。
『500px』に投稿される美しい写真を見ながら、自分の作品もシェアしていけば、自ずと「RAW」現像の扱いも上達していくでしょう。
まとめ:iPhoneで「RAW」現像すれば、「RAW」がもっと気軽に扱える。
- ブログ用の写真を綺麗に仕上げたいけれど、毎回PCを開いてLightroomを立ち上げるのは億劫。
- Instagramなどに投稿したいだけなので、わざわざPCでLightroomを開くのは大げさすぎる…。
- Creative Cloudに入っていないから、そもそもLightroomを使えない。
上記のような方は、iPhoneでのRAW現像に是非チャレンジしてみてください。
出先でもRAW現像を頻繁に行えると、ブログもインスタも確実に捗ります。