![MORISAWA PASSPORT(モリサワパスポート) 2017 新書体を提供スタート](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/morisawa-2017-new-fonts.jpg)
デザインのプロの世界で、実質上スタンダードになっている高品質なフォント製品『モリサワフォント』。
そして、契約時にリリースされているすべてのモリサワフォントを、最新のフォントフォーマットで、どれでも選べて好きなだけ使えるライセンス製品が『MORISAWA PASSPORT(モリサワパスポート)』。
本日2017年11月8日、2017年の新書体が発表されたのでご紹介します。
目次
2017年の新書体一覧
A1ゴシック
![A1ゴシック](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/a1gothic-1024x339.jpg)
人気書体のA1明朝の基本となる骨格を参照して作成された、オールドスタイルのゴシック体ファミリー。線画の交差部分の墨だまり表現や、エレメントの端々に僅かな角丸処理を加えることで、温もりのあるデザインに仕上がっている。ウエイト数は、LからBまで4つ。
Citrine(シトリン)
![Citrine(シトリン)](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/citrine-1024x339.jpg)
20世紀初頭の活字から影響を受けたサンセリフで、明るく幾何学的な要素を取り入れつつも、レトロで優しい風合いをもつヒューマニストサンセリフを目指して作成。A1ゴシックとの和欧併記を目的に作られ、墨だまりや角丸処理といった共通のエレメントを採用し、98の言語と海外の表記ルールに対応。
みちくさ
![みちくさ](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/michikusa-1024x339.jpg)
ふところを絞った骨格と、やわらかく現代的なエレメントから構成される明朝体風のデザイン書体。多種多様な連綿体や代替字形が用意されており、OpenType機能を使用することで、縦組みの際に文脈を考慮した連綿体などを呼び出すことが可能。
きざはし金陵
![きざはし金陵](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/kizahashi-1024x339.jpg)
中国・明代の南京国子監で刊行された「南斉書」を元に復刻した「金陵」と、1893年に東京築地活版製造所で印刷された「長崎地名考」を元に復刻した和字(かな)書体「きざはし」をマッチングした書体。線画や骨格を画一的に整備した近代の明朝体とは一線を画す、正統派のオールドスタイルの明朝体。
秀英にじみ明朝
![秀英にじみ明朝](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/syueinijimi-1024x339.jpg)
2009年にリリースされた「秀英明朝L」をベースに、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体。線画にランダムな揺らぎや太み、丸み処理を施すことで、やわらかい印象をもったアナログ感やレトロ感を演出。
黒曜
![黒曜](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/kokuyou-1024x339.jpg)
見出し用に作成された、豪快でたっぷりとした黒みをもつデザイン書体。大胆な筆使いによる「はね」や「はらい」、線画の太細のコントラストが特徴。無骨で力強いイメージを表現したいシーンや、題字などの大見出し、看板サインなどの利用に最適。
既存書体もアップグレード
ヒラギノ角ゴ W1 / W2 / W4 / W5
文字セットを、JIS第3・第4水準漢字をカバーするProN(Adobe-Japan1-5)に拡張。
ヒラギノ角ゴ 繁体中文
![ヒラギノ角ゴ 繁体中文](https://tanabota.blog/wp-content/uploads/2017/11/hiragino-1024x339.jpg)
定番のヒラギノ角ゴに、要望の多かった繁体字書体を追加。
AP-OTF版を提供開始
以下の3フォントは、和文・欧文ペアカーニングと最新IVS(*1)に対応したAP-OTF(*2)版を提供開始。
※2 隣り合う文字の組み合わせごとに設定された、最適な文字詰め量の情報「ペアカーニング情報」を内蔵させた、モリサワ製のOTFフォント製品です。
「秀英明朝 L / M / B」
「秀英横太明朝 M / B」
「秀英丸ゴシック L / B」
こちらの特設サイトでは、豊富な書体見本や「みちくさ」「Citrine」の機能の使い方も紹介されています。気になる方はどうぞ!
(画像・テキスト引用元 モリサワ)